Feb 25, 2010

Raised Bed 作り

バスルームの作業、ちょこちょこと進んでいますが、アップするにはもう少し作業が進んでからの方がいいかなぁと思って、今日はちょっと違う話題を…

ここ数週間、まだ2月中旬だというのに水仙やムスカリが咲き始め、ぽかぽか春の陽気です.

春にむけて、家庭菜園を始めよう!と思っている方も多いのでは?ということで、今日は Raised Bed のことを書こうと思います.



Raised Bed とは、写真にあるように、庭の土を掘り下げて花壇を作る代わりに、土の上に木や石を使って箱型のものを作り、その中に土を入れて作る高さのある花壇です. なので、英語では "Raised" (flower/vegetable) Bedと呼ばれています.

この方法は、特に我が家のように、場所によって庭の土がガチガチに固くて、「掘り下げるのが大変」 + 「その土では、とても野菜や花が育たない」という場合に使われる手法です. もちろん、高さがあるので、腰を曲げる角度も少なく、庭いじりも楽になるという利点も…

我が家は、裏庭が北向きなので、野菜用にしっかり日の当たる場所に合計 6つほど作りました.


以下、私が作った raised bed の作り方です. あくまでも、素人の私が設計+作成したものですが、巷で売られている市販品よりはしっかりしているし、しかも安いと思います.


Before
After



Raised Bed の作り方



材料(材料は 幅 3' x 長さ 8' x 高さ 16'' の raised bed 1つ分です)


木材 :
私は FIR 木材を使いましたが、予算に余裕がある場合は Cedar 木材の方が雨などには強いです. 

   (注意) 野菜など食べる物を育てる場合は、treated wood や rail road tie は絶対使わないでください. 有毒な液体を染み込ませてあるため、それが時間を経て raised bed に植えた植物に吸収されてしまいます.

---> 2x8 木材 - 長さ 8' のもの : 6 本 (もしくは 8' を 4本, 12' を1本)
(注1: : 高さを 20'' にしたい場合は 2x10 木材)

---> 2x4 木材 - 長さ 8' のものを1本


釘(nail) :
長さ 2.5'' ~3'' の nail (できれば galvanized nail) を 40本程







Wood Stain :

屋外に使えるタイプのもの. 

私は Red Cedar や それよりちょっと濃いくらいの Latex Wood Stain を選びました. 個人的には、Oil Stain よりも使いやすいし、色の持ちも良いと思います.



Tool

-Skill Saw (なければ、普通のノコギリでもOK)
-ハンマー
-ドリル (使用する釘の直径より少し小さめの直径のドリル bit を使います)
-クランプ (釘を打ち付けるときにこれがあると楽です)












作り方

1) まずは、木材を必要なサイズに切る作業から始めます. Skill saw で切るのが一番楽ですが、時間はかかるものの、のこぎりでももちろんできます.

  2x4 木材は各コーナーの支柱として使うため4本必要です. 尚、Raised bed を固定するために、一部地面に埋め込むため、実際の高さよりも 最低 2'' 長く切ります.

  2x8 木材は、4本は 8' のままで使うのでそのまま. 残りの2本から 長さ 3' のものを4本作ります.


 













2) 材料が切れたら、組み立て開始です.

  基本的には、以下の図のように、各支柱に 3' パネルと 8' パネルを取り付け、それを4セット行うことで、長方形の箱型ができます.











 具体的には、まず、支柱となる 2x4 に 8' の板をとりつけます. 
 尚、この時 下の図のように、2x4 の幅の狭い方に釘で固定します(下図の step# 1)

 ここで注意事項ですが、何も穴が開いていない木材に太い釘をいきなり打ち付けるとヒビが入ってしまう他、かなり力も入り、ハンマーで叩きつける度にすごい音も鳴ります… これを防ぐには、事前に小さめの直径のドリルで穴をあけておく (Pre-drill しておく)のが一番です.

 この穴をあける際には、外側となる 8' のパネルのみに穴をあければ大丈夫です. こうすることで釘の長さの半分以上はすんなり打ち込め、最後 釘の 1/3 の長さを 2x4 の支柱に打ち込む作業が非常に楽になります.

次に Step#2 として、同じ 2x4 支柱のもう1つの側面(幅が広い方) に 3' の板を取り付けます. 両側面とも 図にあるように 釘を2本づつ打ち込めば十分です.
















3) ステップ2 を他の3つのコーナーについても繰り返し、長方形の箱(一段目)を仕上げます.

 次に、私はある程度 高さがある raised bed が欲しかったため、さらに2段目もつけるデザインにしました.

 作業は ステップ2 と同様ですが、強度/安定度を高めるため、以下の図にあるように、2段絵は、1段目とずらして支柱に釘で固定します.

 尚、これらの作業は、支柱がを地面に埋め込む分はみ出してしまうことから、上下ひっくり返した状態で行うと楽です.













4) ステップ 3 の作業が終わったら、基本的には出来上がり!

ただ、雨風にさらされることになるので、外側と上面だけは wood stain で補強してあげるのが一番です.

気に入った色の Wood Stain (Latex stain がおすすめ)を 間をおいて、2コート塗ったら出来上がり!




Before
After





ちなみに、raised bed を設置する際には、位置を決めたら、支柱のはみ出ている部分が埋まるように少し穴を掘ってしっかり地面に固定してください.

これは、土を入れ、ラズベリーの bear root を植えた後の図. 


尚、我が家の場合、raised bed を坂になった横庭に設置したかったため、上記のデザインを少し変えて、2段め、もしくは3段目のパネルを 坂の傾斜に合わせて斜めに切ってあります.



おまけ(その1)

 うちのように、芝が生えているところに raised bed を置く場合は、いくら土を何インチも積んでも、芝がにょきにょきと生えてきてしまうことが多々あります.

 なので、raised bed を設置する際には、厚手のダンボール箱を崩したものをしっかり raised bed の中に敷いてから、土を入れることをおすすめします.

 ダンボール材はそのうち湿度で decompose されるので、これが一番自然にもやさしい方法です. ただ、どうしても心配な人は、市販の weed barrier と呼ばれる黒い布地を敷くのも手です.


おまけ(その2)

芝が周りに生えていると、そこからまたにょきにょき根をのばされてもやっかりだし、芝刈りもやりにくい!  そこで、我が家は、raised bed の周りに砂利を敷きました.

この砂利の下には、おまけ(その1)に書いたように ダンボール材か weed barrier を敷かないと、芝がすぐにはえてきてしまうので注意!












おまけ(その3)

きゅうりや豆まどツタ系の野菜用に Trellis がほしい!ということで、いろいろ考えた結果、 2x4 のフレーム+ワイヤ−フェンスというシンプルなものを作ることにしました.


思ったより横幅があって、8' の 2x4 をまるまる使い、縦に 4'+ の 2x4 を4本入れました.

ワイヤーフェンスも 2x4 も手持ちがあったので、何も買わずに済んで、ラッキー.

本当は、ワイヤーをかわいい 黄緑に塗ろうかと思ったんですが、この raised bed の辺り+すぐ横のお隣さんの外壁も非常にナチュラルな wood stain でまとまっているので、浮いてしまいそうで、結局そのままのシルバーカラーに.

思ったよりも簡単に 1時間ちょいで出来上がりました.


おまけ(その4)

オベリスクを買いたかったのだけれど、1つ $60-$80 もしたので断念し、代わりに fan shape trellis を2つ買って、自分で作ってみました(計 $20弱).

Fan shape trellis を縦に2つに切って、紐で塔のような形になるように縛っただけなんですけどね(笑) 




’あまり近くで見ないでほしい’という出来ですが、そもそもあまり重 さのない Pea /Beans 類を vertical space を使って育てる...のが目的なんで、まぁ用足りるでしょう.







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