Feb 20, 2010

Orchard Mason Bee のススメ

ここのところ、とっても陽気が良く、いつもなら3月にならないと咲かない水仙などが、既に咲いています.

お隣のバンクーバーで行われているオリンピックはこの暖冬のおかげで雪不足とか… 大変だ.

さて、今日はとっても天気がよかったので、我が家の2月の恒例行事となった Orchard mason bee の nest を、春の受粉の時期にむけ外に出しました.



Orchard Mason Bee とは?

Orchard Mason Bee というのは、春先に花の咲く果物の木(りんご、チェリー、梨、プラムなど)の受粉を助けてくれる種類の蜂で、見た目は「ハエの大きいの」といった感じ. 他の蜂と異なり、よっぽど人間から攻撃をしかけない限り、人を刺すこともありません.


私の住むアメリカ Northwest 地域では、主に 2月下旬以降、上記の果物の木の花が咲き終わる、ほんの数ヶ月のみ活動し、その後は next に卵を産んで、蜂達は死んでしまいます. 




大抵の果物の木は、♂と♀の木があり、それらが交配して始めて実(フルーツ)がなるため、りんご、チェリー、プラムの木を植えた我が家にとっても、この交配(受粉)を助けてくれる mason bee の存在はかかせません.  もちろん、自然に飛んできてくれる mason bee もいますが、nest を敷地内に設置することで、より多くの mason bee の繁殖を助け、我が家のフルーツの収穫も多くなり、一石二鳥!

ということで、数年前から mason bee nest を設置しています.


Nest の種類

本当にいろいろな種類があり、お店/オンラインで買うこともできます.

一番簡単なのは、奥行き 6'' くらいの un-treated 木材に、直径 5/16'' のドリルでたくさん穴をあける…という簡単なもの.

我が家は、奥行き 6'' が見つからず、最初は 4x4 のサイコロ型木材を使いました.

でも、結構 5/16'' の drill bit って大きくて、あまり端っこに穴をあけようとすると、一気に木材の真ん中あたりまで、パーンっとヒビが入ってしまいます.とほほ...

ただ、Mason Bee は、6'' の奥行きの穴1つ1つに対し、一番奥に もっとも重要な♀の卵を 1-2個産みつけ、その後 その手前に 3-4個の♂の卵を産みつける…という習性があり、nest の奥行きが狭い=♀の卵の数が少なくなってしまう… という欠点があります.

ちなみに、Mason bee は、卵と卵の間に、土?泥?のようなものでプラグをしますので、外から見てこの泥のプラグが見えたら、その穴を使ってくれた!ことがわかります.



一方、市販品ですが、本当にいろいろなタイプがあり、我が家は、この写真のカラフルなプラスチック製のを1つ購入しました( $16 くらいだったかな?)






それ以外には、左の写真のような、紙製のストローのようなものをまとめたタイプも多く見られます.

どれも同様もそんなに 長所/短所はないようですが、Mason Bee が他の虫にやられないように、nest を水洗いする…という手の込んだお手入れもしたい人は、上記のプラスチック製のものをおすすめします.



設置場所

設置場所は、できるだけ朝から午後 2pm くらいまで日のあたる場所がいいと聞きます. よって、我が家では、朝日の当たる東向きの Trellis のところに一緒に設置しています.

理由は、日の光を浴びて nest が暖まることによって、蜂達が活動を開始するので、特に 2月下旬というまだ日が短い時期から活動を始める mason bee にとっては、夕方の西日があたる場所では活動時間が短くなってしまうのです.


日当たり以外に気をつけることは、天敵から守ってあげること、そして雨水があまりかからないところを選ぶことです.

特に、飼い犬や猫、野性の raccoon やリスがいる我が家近辺では、あまり低いところに nest をつけるよりは、ある程度高さのあるところに設置した方が安全です.

ただ、鳥…という天敵もいるため、ネットで覆うことも必須. これについては次の「設置方法」で説明します.


設置方法

雨水対策として、家の軒下に設置することもできますが、そのオプションがない場合には、屋根をつけてあげる必要がでてきます.

nest の種類で説明した木のブロックに穴を空けたものを使う場合には、上部に少し傾斜をつけて、直接屋根をつけるのが一番簡単です.



我が家は、木のブロックとプラスチックタイプの両方を使っているため、nest を入れるための屋根付き巣箱のようなものを作りました.

深さは、9''-10'' くらいにするのをおすすめします. 

…というのも、nest と同じ深さにして、その上から wire net をかけても、くちばしの長い wood pecker 系の鳥に攻撃されたら、net からすぐのところに nest があるのでアウト.

なので、nest の表面から 数インチは距離をあけて、その上から chicken wire などをかぶせ、鳥からの攻撃を防いであげるのがベストだと思います.


もう少し暖かくなってくると、10-15分くらい nest を眺めていると、mason bee が行ったり来たりするのが直接見られて、楽しいです♪

しかも去年は例年よりたくさんりんごもなってくれ、効果絶大?!


次のポストでは、我が家が作った 屋根付き巣箱の作り方について書きますね♪

この時期の weekend project として、おすすめです!

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